前は、口の所にこだわったり、丸み加減が・・・なんて、良く造ったのだけれども、焼き上がった作品をどうしたら良いか分からず、最近はあまり造っていませんでした。
(壺って言っても、花を活けるためのものでもないし、あげても喜ばれないし・・・)
今回は、どうしてもいつもより少し背の高いものを造りたくなり、壺を廻すことに決定。
そして、釉薬ではなく、ラクヤキ(日本の「楽焼」なんだろうけど、どうしても違う気がする)にする事に。
ラクヤキは素焼きをしたあと、特別な窯に入れて2時間くらい焼成です。
ラクヤキは、普通に釉薬を掛けて焼くより比較的低い温度で短時間で終わるから、柔らかくて鈍い音がします。
2時間くらいしたら、重装備をして窯から出します。(熱々だからね~)
ここで、普段は新聞紙をびっしり入れた金属のバケツに入れると、あっつい焼き物で新聞紙がガンガン燃えます。
そこに、蓋をすると炭素とラク釉薬が化学反応を起こして、面白いラクヤキになります。
今回は、ラク釉薬を掛けずにラクヤキにしました。
これがやりたかったのです。
この黒いのは「馬の髪」
窯から出たばかりで熱々なので、馬の髪をくっつけると「ジュッ」と音がして、焼き物に溶けるようにくっつきます。
冷めてから、きちんと洗うと模様が残ります。
アジア人の髪の毛は、この技法にとても適しているので、次は自分の髪を使おうと思います。
Clay: B-mix